「'84 JAF鈴鹿GP」
縮まり始めた日欧の隔たり―F2GPがF1に繋がる
この1戦によって、84年の全日本&鈴鹿のF-2チャンピオンが決定することとなった。ヨーロッパF-2チャンピオンのマイク・サックウェル、同じく2位のロベルト・モレノを擁するラルト・ホンダチームの凱旋参戦が決定し、この年の真の「F-2世界一」を決めると言ってよい内容になった。この時代は中嶋悟(BSタイヤ)の絶頂期であり、日本人にもファンの多かったステファン・ヨハンソン(ヨコハマゴム)との国内チャンピオン争いにも注目が集まっていた。予想通り中嶋の強さが光ったレース展開、残り10周でのヨハンソンとの好ファイトにレースファンは大いに感激、ながく語り継がれるレースとして人々の心に刻まれた。