激動の幕末、絵師・月岡芳年に宿る狂気
陰陽師と古代暦の世界
四国遍路 ─弘法大師空海よ、永遠に─
平安末期、世は乱れていた。武士たちの争いによって都は荒廃し、天災や飢饉は容赦なく人々 を死に追いやっていた。若き僧侶・親鸞もまた苦しんでいた。人々を救う道は見出せず、自身でさえ煩悩の中に生きる人間であった。比叡山での20年に及ぶ日々――。親鸞はついに山を下り、六角堂の夢告によって法然の下へと向かった。親鸞はなぜ専修念仏に帰依したのか? そして念仏停止と越後への流罪、関東での布教を経て何を悟り、人々に伝えたのだろうか。混迷の世に、もう一度親鸞の足跡をたどる。