- NRの冒険
NR ロードレースプロジェクト PHASE-1 推進計画書
「 NR ロードレースプロジェクト PHASE-1 推進計画書」と銘打たれたこの文書は、 NR500 をどうやって開発し、どう運用していくかを細かく示した、いわば作戦書・組織設計図だ。作成したのは後に ホンダ の6代目社長となった福井威夫氏で、 モノコックフレーム (通称“ エビ殻 ”フレーム)の設計が開始された1978年11月にプロジェクト内に通達されたという。完全機密扱いの内部文書だが、今回の取材を通じて レーサーズ編集部 が再現している
NR500 テクニカルレビュー エンジン 技術
楕円ピストン (正確には 長円ピストン )の エンジン を ホンダ では“ UFO ”と呼んだ。DOHC の 32バルブ(1気筒当たり8バルブ)で V型4気筒 の500ccのそれは、 ヤマハ や スズキ といった 2ストローク のライバル勢に相対するためには20,000回転以上回し、130馬力以上を絞り出さなくてはならない。計算上では可能だったが、いざ物作りに入るとさまざまな困難が NRプロジェクト を襲う。ちなみにこの写真は NR500 の シリンダーヘッド ( ホンダ 提供)。
NR1 に搭載された「 0X 」という エンジン
歴代 NR500 のエンジンを詳しく見る。まずは1979年に 片山敬済 ライダー が イギリスGP で駆った初号機、開発コード: NR1 に搭載された「 0X 」という エンジン 。ページでは、その 設計図面 を ホンダ から入手し紹介している。そのVバンクは100°。前バンク用のダウンドラフト型と後バンク用のサイドドラフト型を組み合わせた NR 専用の キャブレターユニット を納めつつ適切な吸気通路を確保するためには、当時はまだ100°という鋏角が必要だった。
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