- 時代を映し出すモード, ハイファッションの最前線をフィーチャーするフォトグラフィマガジン, SWAG HOMMESのISSUE13がローンチ。
最新号のテーマは, “ドレスコード”。マシュー・M・ウィリアムズによるジバンシィのカバーストーリー, ラフ・シモンズを迎えた初となるプラダをはじめ, ルイ・ヴィトン, グッチ, サンローラン, バレンシアガなどの最新コレクションを主題とするファッションストーリーから, 様々な注目のブランドやアイテムをミックス スタイリングしたエディトリアルまで, 従来の“ドレスコード”を新解釈。フォトグラファーには, 鈴木親, 荒井俊哉, 澤田健太, 濱村健誉, 三部正博, 当山礼子, TOKI他。スタイリストには, 北村道子, 高橋ラムダ, 服部昌孝, 田中隆行, _田勇人, 遠藤彩香他。モデルには, 桜田通, 清水尋也, 柳俊太郎ら, 日本を代表する豪華クリエイターが参画。
また, カルティエのアーカイヴピースやル・コルビュジェ所縁のジャケット他, 巻頭企画の“ニュースクール”に対しての“オールドスクール”。今, 最も脚光を浴びている女優, 歌手の森七菜が, 最新モードを纏う連載“SWAG FEMMES”なども要チェック。
ドレスコードの新解釈
2021年, 夏が終わった。そしてこの夏, 「東京2020オリンピックサーフィン競技大会」の開催地となった千葉県の海辺の小さな町に, 10数年前に構えた小さなガレージを改装して, 南青山からそこに編集部を移転した。
昨年の夏は, 来年の夏こそはと心躍らせてはいたけれど, 今年の夏もまた様々な制限, 制約の中で過ごすことになってしまった。
4回目となる緊急事態宣言によって, 夏の風物詩であるビーチは封鎖され, なんだか大好きな夏の思い出まで奪われてしまったようだ。
そういった状況の中でも, 「東京2020オリンピック競技大会」は予定通りに1年遅れで開幕し, 僕の中では気持ちが高ぶることもなく, 何の余韻も残らないまま, いつのまにか閉幕していた。
そして, 9月も半ばにさしかかり, ようやく秋も深まってきた今日この頃, そろそろ世の中が動き出してきそうな, なんだかそんな胸騒ぎがしはじめてきている。
今度こそは, ワクチンの普及により, 長らく続いてきたパンデミックもようやく収束の兆しを見せているのも事実である。
2022年春夏パリ ファッションウィーク(9月27日から10月5日まで開催)は, 参加する97ブランドのうち37ブランドがリアルショーを計画しているという。
思えばもう1年半以上, パリコレクションにも, パーティやナイトクラブといった社交場にも全くもって足を運ばなくなり, 親しい友人にでさえ会えなくなってしまった。
だから今はとにかく, “お出かけ”したいのが本音でもある。もちろん, ドレスアップしてバチっとキメて……会う人や, TPO(時間・場所・場合)に合わせたりと, 自分なりのルールもしくはスタイルを設けた上で, “ドレスコード”をおもいっきり愉しんだりしたい。
本来, “ドレスコード”とは, 服装規定のことであり, 格式に応じた正装から場所と時間帯に応じて求められる身嗜みである。英国の貴族階級の世界のことまでは正直わからないけれど, ストリートやアンダーグラウンドのパーティでは, “ドレスコード”がオールホワイトだったり, あえてのトラックスーツやスニーカーだったりと, 必ずしもフォーマルやドレスアップばかりとは限らず, 様式も多様である。
かつて, ヒップホップを世界に知らしめたRUN-DMCのダリル・マクダニエルズにインタビューしたときに聞いたエピソードを交えると, RUN DMCのコンサートには, 紐なしのアディダスのスーパースターを履いていくことがある種の “ドレスコード”であり, 「My Adidas」(86年にリリースされた10thシングル) がかかれば, オーディエンスはスーパースターを頭上に掲げながら熱唱したという。
その時にサインしてもらった紐なしのスーパースターはさすがに履くことはないけれど, 例えばスーツのセットアップに, RUN-DMCを筆頭に当時のB-boyのアイコンであったカンゴールのベレー帽とスーパースターを合わせたりと, どこかに自分が影響を受けてきたカルチャーやスタイル, アイデンティティを融合すること, もしくはそれらを自分のルールやコードにすることを, 大人になってもけして忘れたくはない。
SWAG HOMMES ISSUE13 “THE DRESS CODE”では, ただのフォーマルやありきたりなドレスアップの提案ではなく, 従来の“ドレスコード”を新解釈したユーモアと遊び心, そして自由と希望に満ち溢れた装いを, SWAG HOMMES がリスペクトする最前線のデザイナーたちの美学と共に提唱する。
そして, 優雅な気分で堂々と,“お出かけ”のできる日はそう遠くないと, 今はただ祈りたい。
SWAG HOMMES 編集長 奥澤 健太郎
ABOUT
“New Generation, New Wave”をキーコードに, 世界標準のモード(ハイファッション)最前線をフィーチャーするファッション フォトグラフィ マガジン『SWAG HOMMES』(2015年に創刊, 3月と9月の年2回刊行)。日本を代表するクリエイターたちを迎え, 「ファッションは時代を映す鏡である」というフィロソフィに基づき, カッティングエッジなファッションストーリー(エディトリアル)を紡ぐ唯一無二のファッション写真誌である。
ブラックカルチャーに影響を受けてきた編集長の奥澤 健太郎が採用したというタイトル“SWAG(スワッグ)”とは, 90年代のヒップホップカルチャーから生まれた“自信に満ちたオリジナリティあふれるスタイル”を表すスラング(俗語)。実のところ, “SWAG(スワッグ)”を初めて単語として使用したのは英国を代表する文豪, ウィリアム・シェイクスピアだともいわれている。
2021年春にリローンチを迎えた『SWAG HOMMES.COM』は, 『SWAG HOMMES』マガジンが監修するWEBマガジン。ファッションストーリーに加えてムービーやストリートスナップなど『SWAG HOMMES』によるオリジナルコンテンツのアーカイヴ他, ファッション, アート, ライフスタイル, エンターテインメント関連の選び抜かれた感度の高い情報を配信する。
“服を着ることは、喜びを着ること”。持続可能な未来と向き合いながらも, 本来の人間らしさや本質というものを忘れてはならない。
新しい潮流と, 古きよき伝統が融合されたような新生『SWAG HOMMES.COM』からの情報が, 暮らしのインスピレーションとなり, そして生きる糧となってくれたら本望である。
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