- ひとつの車種を深く掘り下げる RALLY CARS シリーズの30号目はランチアがWRCに送り出した最後のラリーカー、デルタHFインテグラーレを取り上げます。
1991年末、WRCマニュファクチャラーズタイトル5連覇を達成したシーズンにWRCからの撤退を表明し、サテライトチームのジョリークラブに翌年の活動を託した背景には、いったい何があったのか？
92年シーズンに6勝を挙げたディディエ・オリオールのインタビューや最後のデルタ“デルトーナ”に携わった様々な関係者の談話を軸に無敵を誇ったランチアのWRC活動が終焉に向かう様子を描き出します。
CONTENTS
002 Foreword
006 HFインテグラーレ 最期の使命
008 ［Interview With Key Person］クラウディオ・ロンバルディ
020 ［PLAYBACK the Rally Scene 1992-1993］盛者必衰の理に抗え
038 最強チームの栄光と凋落
040 開発責任者 セルジオ・リモーネの回想
046 “明暗”の分岐点 ランチア、最後の２シーズン
052 ［開発ストーリー］デルトーナはいかにして生まれ、いかにして舞台を去ったのか
060 クラウディオ・ボルトレットが語るランチア名代の日々
066 RALLY CARS GALLERY 最終形態 デルタが行き着いたひとつの頂点
074 インタビュー ディディエ・オリオール
086 Factory Drivers デルトーナを駆ったワークスドライバー
090 名物メカニック、かくも語る。リーノ・ブスキアッツォ
096 イタリア国家警察ラリーチーム 「フィアンメ・オーロ」
100 栄光の歴史を繋げるために ジョリークラブ、もうひとつのストーリー
104 ミキ・ビアジオンが手がけた “タキシードを着たデルタ”
109 イラストで見る、ランチア・デルタHFインテグラーレ全記録。
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