- トリコロールに誓った愛国心の光と影
リジェがF1世界選手権に参戦していたのは、1976年から96年までのちょうど20年。
フランスの小さなチームは、その間に9勝を挙げ、選手権争いを繰り広げたこともある。
70年代終盤から80年代序盤にかけて、「日本人はJS11が好きなんだろうな」と思うほど、プラモデルやおもちゃなどの商品化が多く目についたものだが、リジェ・チームに対する評価は決して高くなかったというのが印象だ。
逆の言い方をすれば、日本のF1ファンがリジェについてしっかり学べる環境がなかったゆえに、「謎めいた存在」が結局今にいたるまで続いてしまったと言えなくもない。
それは代表ギ・リジェへのイメージにも同じことが言えるだろう。
80年代終盤からの日本国内の空前のF1ブームでは、ドライバーだけでなくチームスタッフにもたくさんのスポットライトがあてられた。ケン・ティレルを筆頭に、フランク・ウイリアムズ、ロン・デニス……ある種のキャラ付けされたチームボスたちの中に、悲しいかなギが入ることはなかった。
これが日本におけるリジェのすべてを表していた!? 日本で多くを語られてこなかったからこそ、発見の連続がこの一冊に!
CONTENTS
2 patriote──Prologue
4 目次
6 ギ・リジェ──祖国フランスと自チームに注いだ永遠の愛
8 ギ・リジェという男
12 私は幸せだよ──ギ・リジェ リバイバルインタビュー
16 ティーポット、衝撃のデビュー──History of Ligier 1970’s
22 負けるべくして、負けた──ジャック・ラフィット インタビュー
28 Ligier F1 car Variations 70’s
34 青き花道──ジャッキー・イクス インタビュー
38 リジェJS、いまだ健在──GP Car Column #01
40 過渡期を生き抜いて……──History of Ligier 1980’s
46 リジェの技術部門を支えたふたりのミシェル 変わらぬ忠誠心──ミシェル・ボージョン インタビュー
49 革新的アイデアに飛びつくな!──ミシェル・テツ インタビュー
52 Ligier F1 car Variations 80’s
58 ラフィットを超えていけ──エディー・チーバー インタビュー
62 ラウル・ボエセルが味わった悲哀
64 幻に終わったリジェ・アルファロメオ──GP Car Column #02
66 新オーナーたちに翻弄されて──History of Ligier 1990’s
72 薄幸な運命に懸けた夢──エリック・コマス インタビュー
76 「僕らもチームを信頼し合っていた」──マーティン・ブランドル&マーク・ブランデル パラレルインタビュー
82 Ligier F1 car Variations 90’s
88 パニス大絶賛の優れた“ドライバビリティ”──坂井典次インタビュー
92 我が人生、最良の日。──オリビエ・パニス インタビュー
96 GP Model Story #34
98 編集後記/プレゼント
99 Epilogue
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