- 『レーサーズ』Vol.74は2000年の世界GP250ccクラスを走ったヤマハYZR250を特集しています。GP250は世界GPのミドルクラスとして開催されてきました。現在は「Moto2クラス」と名称変更されていますが、マシンの内容は前者と後者では全く違います。前者GP250は2ストロークV型2気筒250ccのエンジンを搭載したマシンで争われ、ホンダ、ヤマハ、イタリアのアプリリアといったメーカーがファクトリーの威信をかけて戦っていました。ちなみにMoto2の現在はイギリスのトライアンフ製4スト765ccのワンメイクとなっています。そんなファクトリー製マシンとファクトリーライダーがしのぎをけずった戦いの歴史のなかから、20世紀最後の激戦を演じた「2台のYZR250」を詳解します。2台――、つまりこのYZR250を駆って最終戦までチャンピオン争いをしたのがチームメイトだったオリビエ・ジャック選手と中野真矢選手のふたり。同じ見える彼らのYZR250でしたが、細かい仕様やセッティングはまるで違いました。そうした’00年GP250ヤマハファクトリーの舞台裏に迫る特集です。
CONTENTS
006 雌伏の季節、そして反撃の狼煙
014 THE SCENE from scenes/2000 WGP250「激戦の果ての2ptへ」
038 Interview/中野真矢「追憶の2000年」
048 Champion's Stories and Emotions/オリビエ・ジャック「世界チャンピオンの肖像」
054 Machine Gallery/2000 Chesterfield Yamaha Tech3 YZR250 [0WL5]
064 Technical Review/ヤマハ最強かつ最後のGP250チャンピオンマシン「継続と革新の黄金バランス」
086 Memories of Development/元エンジン設計担当 武内隆さん/元エンジン実験担当 鈴木真人さん
090 “師弟”対談/中野真矢×河崎裕之「あの頃、あの時、あのレース」
096 Column/史料的価値と走行安全性の狭間で
098 Next Issue
099 Ending Story
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