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【主な内容】
『レーサーズ』Vol.76はヤマハの500cc市販レーサー「TZ500」を特集しています。「市販レーサー」とは広く一般のライダーに販売されたレース専用マシンのこと。対して「ファクトリーマシン」はメーカー契約のライダー専用車。前者は不特定多数のライダーが乗るという性格上、性能も部品の耐久性も「安全率」を多く取って開発されました。時は1980年。世はまだバイクブームが巻き起こる前でしたが、ヤマハは250㏄のそれ、TZ250に続いてTZ500を発売。高額商品な上に、使用が極限のレースシーンとなるので、その開発や組み立て、生産には細心の注意がはらわれました。ゆえに、このクルマはファクトリーマシン「YZR500」の開発陣が担当。いわばTZ500はYZR500の完全レプリカモデルだったのです。そんなYZRレプリカ=TZ500の開発・製作の舞台裏を詳解します。ちなみに'82年に公開された角川映画『汚れた英雄』に使われた車両も、このTZ500でした。
CONTENTS
006 最初で最後の500ccヤマハ市販レーサー、TZ500とは何か?
012 TZ500が伝説となった瞬間――映画「汚れた英雄」
016 THE SCENE from scenes/1980-1982 WGP500 最後のプライベートヒーローズ
032 THE SCENE from scenes/1980-1982 全日本ロード 新時代を拓いたTZ500の戦い
050 Interview/木下惠司――全日本チャンピオンが振り返る“あの頃”
056 Machine Gallery/YAMAHA TZ500 1980[4A0]、1981[5A0]、1982[5Y9]
072 Technical Review/ファクトリーレプリカの純度
086 TZ500と私の思い出/浅見貞男――テストライダー契約を蹴ってGPへ
086 TZ500と私の思い出/吉村誠也――5Y9のブレーキを愛車に組み込んだ話
090 レーシングサイドカーに必須となったTZ500エンジンとその互換機たち
096 We Love TZ500
098 Next Issue
099 Ending Story
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