- 名作の続編が傑作とは限らない……。
というのは映画の定説ですが、自動車にもそれはあてはまります。
いや、むしろ、その傾向がどんどん増してきているのが現状なのです。
使うほどに道具として身体になじみ愛着が増す……というのが本来、クルマを買ったときに期待する状況です。
しかし、なんとなく真っ直ぐ走らない。運転していてなんか疲れるなどなどという症状を持っていてつきあいづらい新車が増えているのです。
それも、その状況は国産車に限ったことではなく、走りが自慢の欧州メーカーの一部車種でも散見されるようなので深刻です。
なぜ、そういう状況が生まれているのかを解説しつつ、では、どうやってクルマを選べばいいのか? を指南するのが本書です。
一見、突飛なタイトルにもそのヒントは隠されています。
サスペンションの神様の異名をとるエンジニア國政久郎さんと、モータージャーナリスト森慶太さんの問答で本文は進みます。
森さんがボケたり突っ込んだりしつつ、試乗するときのコツやクルマのあるべき姿を、できるだけ難しい専門用語を使わずに説明していきます。
カーマニアだけでなく、家族と快適にクルマ旅行をしたいお父さん、お母さんにも読んでいただきたい本です。
さらにいえば日本経済を牽引する、自動車メーカーの開発関係の皆さまにも読んでいただきたいという野望を秘めております。
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