- ― CO2 emission reduction ―
ニュースや新聞など、メディアで「CO2」の文字を見かけない日はありません。自動車にとってもそれはもちろん同様で、そのため各社は二酸化炭素排出量削減のためにさまざまな手段を講じています。
しかし過去を振り返ってみれば、我が国の自動車産業はもともと「省エネルギー」に心血を注ぎ極限まで無駄を省いてきました。CO2というキーワードが現れたから、ではなかったはずです。
本特集では、自動車という製品が企画設計される段階から製造時、使用過程、そして廃棄リサイクルという流れの中で、それぞれのフェーズでは今、どのようなCO2削減策が施されているのかを取材しました。
さらに、近年急上昇の注目技術であるe-fuelについて多くの誌面を割き、この燃料の可能性を深く考察しています。また、藻類による燃料生成技術についても2社に取材しました。ミドリムシは自動車を救うのか、エンジニアに詳しく訊いています。話題の水素についても考察しました。
エンジンの高効率化についても、これまでMFiは多くを取り上げてきただけに、今回は少し変わった視点から「高出力エンジンの高効率化」というテーマで、フェアレディZのV6ターボエンジンを紹介しています。
特集外コンテンツとしては、ひさしぶりにリアル展示となった「人とくるまのテクノロジー展」を現地で徹底取材。16ページにわたって注目の最新技術群を掲載しました。
識者による問題提議連載・My opinionでは「長引く半導体不足、自動車業界は被害者か加害者か」というテーマです。
CONTENTS
MF-eye Gentexの次世代キャビンテクノロジー
Event report 人とくるまのテクノロジー展 2022 YOKOHAMA
福野礼一郎 ニューカー二番搾り フィアット・500e
畑村耕一博士のエンジン手帖 フォルクスワーゲン・EA211 TSI evo2
永島 勉 レーシングカーエンジニアの流儀
Birdview by 牧野茂雄
図解特集:CO2 ― CO2 emission reduction ―
【 Introduction 】「対CO2」の主役は10年後もBEVではない
[ 愛知製鋼・特殊鋼の製造 ] 資源高とエネルギー高の中でCO2排出は削減できるか
[ UACJ・アルミ合金の製造 ]アルミ製造時エネルギーの3分の2は電力 新地金の環境負荷は「発電」で決まる
[ ホンダ・DREAMO ] ホンダが8年間鍛えた新種の藻「4番でピッチャー」への期待
[ ユーグレナ・サステオ ] 微細藻類ユーグレナ由来の次世代バイオディーゼル燃料
[ ボルグワーナー・水素燃焼エンジン ] 炭素フリーの水素エンジンという選択肢
[ 畑村博士が解説する基礎知識 ] e-fuelとはいったいどのような燃料なのか?
[ NEDO・CO2由来液体燃料 ]産官学一体でカーボンニュートラルへ 2050年に向けてのプランを練る
[ テクノバ・各国のカーボンニュートラル戦略分析 ] 統一見解には未だ至らず 微妙にすれ違う欧州と日本のe-fuel戦略
[ NEDO・FH2R ]そこに未来は、少し見えていた 水素エネルギーをビジネスベースに
[ UACJ・アルミ合金の使用 ] アルミ利用のポイントは強度とコストと軽量化のバランス
[ 日産・VR30DDTT ] 「高出力だけど高効率」はどのように両立させるのか
[ いすゞ・大型トラック ] 「経済の血液」たる物流のカーボンニュートラルとは
[ アウディ・再生ガラス ] 割れたフロントガラスを新品に再生する
[ 三菱重工業・CO2回収プラント ] 火力発電所の排ガスで老朽油田を活性化 一石二鳥のCO2分離・回収
Technical report 日産サクラ/三菱eKクロスEV
第5回 大学研究室探訪 明治大学 理工学部
サスペンションウォッチング E-Four用リヤマルチリンク[ トヨタ・アクア ]
My opinion 伊藤元昭「長引く半導体不足、自動車業界は被害者か加害者か」
福野礼一郎「バブルへの死角」ホンダ・プレリュード
歯車屋の見た世界 第98話
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