- V8エンジン の性能規制でシャシー空力性能への依存度が高くなり、「 エアロの魔術師 」と呼ばれる エイドリアン・ニューウェイ がデザインするレッドブルが戦闘力を維持し、若き王者 ベッテル は選手権4連覇。
しかし 2014年 から新たに導入された パワーユニット規定 で勢力図は一変、最強ユニットを開発した メルセデスが開幕から圧倒的な速さを見せ、前年からチームに加入した ハミルトン が2年連続で王座獲得する。
新時代に復帰したホンダは想定外の大苦戦─技術革新と規定変更の限りなき応酬が展開された5年間。
戦いの世界において、栄枯盛衰は付きものである。とはいえこの5年間はその光と影が、かつてないほどにくっきりと映し出された。
F1復帰を果たした ミハエル・シューマッハー にもはや帝王の面影はなく、表舞台から永遠に去っていった。
そんな彼と入れ替わるかのように輝いたのが セバスチャン・ベッテル 。しかし、その栄光の時代にも終わりがやってくる。
着々と準備を進めていたメルセデスが新時代になってライバルたちに対し圧倒的な差を見せつけることになったのだ。
孤軍奮闘状態だった 小林可夢偉 はシートを失い、パワーユニットサプライヤーとして復帰を果たしたホンダも、予想外の大不振 ─本文より
第1集 / 1986‐1990 [ターボの終焉とホンダ専制時代]
第2集 / 1981‐1985 [もっとパワーを! ターボ化と政争の渦の中で]
第3集 / 1976‐1980 [空力を求めて/王者ラウダの光と陰]
第4集 / 1971‐1975 [名手スチュワートの退場/若手精鋭たちの新時代]
第5集 / 1966‐1970 [3リッターF1の開幕/ホンダ挑戦期の終わり]
第6集 / 1991‐1995 [巨星墜つ! セナ不在で揺れるグランプリ界]
第7集 / 1961‐1965 [充実の“葉巻型"1.5?時代/クラークとロータスの蜜月]
第8集 / 1956‐1960 [ファンジオの覇権/ミッドシップ革命]
第9集 / 1950‐1955 [F1世界GPの夜明け/メルセデス無敗神話]
第10集 / 1996‐2000 [新世紀への序章と“対" シューマッハー時代]
第11集 / 2001‐2005 [絶対王者シューマッハーの君臨とジャパンパワー]
第12集 / 2006‐2010 [混沌の覇権争いと日本チームの撤退]
第13集 / 2011‐2015 [一強時代到来とホンダF1復帰]
第14集 / 2016‐2021 [激動するF1の歴史を再検証]
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