- 古代日本の王権の中で、生前から人望が厚かったという聖徳太子は死後も太子信仰の高まりを受け、さらに神格化が進んでいった。そして現代でも絶大な知名度と、信仰の対象となる偉人の一人だ。
1400年近くも前の人物が、一体なぜかくも多くの人の崇敬を集めるのか。
彼が生まれた飛鳥の地を巡りながら、人間・聖徳太子の実像に迫りたい。
CONTENTS
1 表紙
4 目次
6 古代飛鳥人物列伝
14 【巻頭言】歴史的大発見から40年! キトラ古墳とは?
22 キトラ古墳を未来へ
26 聖徳太子と古代飛鳥 ─キトラ古墳壁画の謎を追う─
28 column いろいろな太子像
31 第一章 大和王権を巡る争乱 古代飛鳥
32 古代飛鳥歴史紀行1 宣化天皇3年(538)─推古天皇17年(609) 1400年、鎮座し続ける 飛鳥大仏は、なぜ造立されたのか?
38 古代飛鳥歴史紀行2 敏達天皇元年(572)─敏達天皇3年(574) 用明天皇の皇子として 厩戸皇子、飛鳥の地に誕生す
42 column 廃仏派・物部氏×崇仏派・蘇我氏
48 古代飛鳥歴史紀行3 崇峻天皇5年(592) 女帝誕生の秘密 推古天皇と聖徳太子活躍の舞台
54 古代飛鳥歴史紀行4 推古天皇元年(593) 争乱の果てに 四天王寺建立に太子が込めた思いとは?
60 column 法隆寺金堂火災と文化財保護法の制定
62 古代飛鳥歴史紀行6 推古天皇29年(621)─推古天皇30年(622) 突然の薨去 聖徳太子の死と、磯長御廟の完成
66 古代飛鳥歴史紀行7 推古天皇36年(628) 太子、没後の混乱 推古天皇の死、上宮王家の滅亡までをたどる
70 古代飛鳥歴史紀行8 皇極天皇4年(645) 倭から日本へ 大化の改新の顛末とは?
72 【特集】日本の心を写し取った写真家 入江泰吉「息づく、大和」展
79 第二章 神代から続く権力闘争 古代豪族の謎
80 豪族とは何か?
82 代々大臣を輩出した最強豪族 蘇我氏
86 大王家に代々仕えた軍事豪族 物部氏
90 天孫降臨に由来を持つ有力氏族 大伴氏
92 column 古墳でみる地方豪族
97 第三章 太子の思いは永遠に──仏教伝来
98 排仏崇仏論争の実態に迫る『日本書紀』から読み解く 飛鳥仏教の真実
104 聖徳太子と仏教美術の出会い
108 太子の思いは現代へと受け継がれる宮沢賢治 ─童話に込めた仏のこころ─
112 【特別寄稿】富雄丸山古墳から令和の大発見 国内最大の蛇行剣と盾形銅鏡の謎
118 column 愉快な埴輪と博物館
122 時空旅人SELECT SHOP
129 まんが日本昔ばなし 語り継ぎたい、日本のこころ 告知
130 奥付
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