- 高度成長期の1960年代を象徴するように突如始まった日本の自動車レース。今でこそ華やかなワークスドライバーも、もとを正せば競争自動車の運転手。
その先鞭を着けた大久保力氏が、生涯の縁となる自動車レースに出会い、その黎明の激動期から現在まで、さまざまな視点から見て感じた事実をありのままに著した小説ふう手記。
時代の荒波に翻弄されながらも、スピードレースにかけた若き日の“リキさん”。まだ海外渡航の制約が多かった時代、始まったばかりの日本の自動車レースに物足りず、海外にもスピードの場を求めた著者が、レーシングドライバーの心理、レースにまつわる人々の人間模様を赤裸々に吐露する会心の作。
昭和という時代を颯爽と駆け抜けたレーサーと、レースに関わってきた実在の人物たちが活き活きと登場する長編読み物。
A5判/上製本/480ページ
contents
【第1章】
若き日にオートバイと出会い、いつしか四輪レースの世界へ。ライバルたちとの息詰まる“闘走”の日々が始まる。
【第2章】
日本グランプリで優勝の後、舞台は世界に名だたる公道レース・マカオGPへ移る。そこで知る栄光と、家族の温もり。
【第3章】
すべてはレースを続けるため、大久保はビジネスに踏み出す。そこは、サーキットにも劣らない厳しいステージだった。
【第4章】
熱い血潮をたぎらせた日々から40年。突然届いたマカオからの招待状、再び闘走の地へ。そこで大久保が見たものとは。
レーシングドライバー・大久保力の走った道とは
モーターレーシング黎明期から現在まで走り続けた男が、さまざまレースを通じて語るレーサーの心理とテクニック、そして、人間の生き方。
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